香りが優雅で優しいハーブを上手に活用しよう

甘い香りに期待される効果

男女

香りで精神を安定

2018年、ジャスミンの香りに精神安定効果があることをドイツのルール大学、Hanns Hatt教授らの研究チームが発表し、イギリスのデーリー・テレグラフ紙に掲載されました。もともと鎮静効果があると言われアーユルヴェーダやアロマテラピーに利用されていますが、その効果を科学的に実証したことが画期的と言えます。教授によるとジャスミンの香りをマウスに嗅がせることで劇的な効果が発揮され、マウスたちは活動をやめて静かに座る現象が起きたといいます。脳をスキャンした結果、香り分子を吸引したマウスはガンマ・アミノ酪酸を分泌することが観察されました。ガンマ・アミノ酪酸は「GABA」のことで、ご存じのとおり不安な気持ちをやわらげるリラックス効果があるとされている物質です。教授はこれを受け、人とマウスの脳内GABA受容体に対し100種類以上の香り分子でテストを実施しましたが、結果はジャスミンが一番で平均の5倍以上のGABAを分泌させたとしています。これほどにリラックス効果が高い香りですが、気をつけることは、妊娠中は避けるべきとされている点です。別名子宮のハーブとも言われるほど子宮の伸縮を促す効果があるとされ、出産のサポートに使われてきた経緯がありますので、妊娠中のオイルの使用は避けるべきでしょう。

ジャスミン使って、日常で手軽にリラックス効果を得るのにぴったりなのが、お茶です。花はイランが原産で、唐の時代にシルクロードで中国に持ち込まれたと言われますが、現在ではほとんどが中国産の「茉莉花」でしょう。多くの人はジャスミン茶はジャスミンの花や葉から作られていると勘違いしていますが、実際にはベースとなる茶に香りづけをしてつくるフレーバーティーです。出荷時には花は取り除かれ、そこに残るのは甘い独特の香りだけです。前述のとおり、リラックス効果を発揮するのは香り成分ですので、お茶で香りを存分に楽しめれば効果は十分でしょう。選ぶときには、使用されるお茶の質、そしてジャスミンの花の質や鮮度、取り扱い方法などに注目し、クオリティの高いものを選ぶのがおすすめです。実はあまり品質の高くないフレーバーティーは、程度の低い茶葉に人工の香料を噴霧して作られます。あとから乾燥した花を混ぜ、いかにもそれらしく見せている製品もありますが、実際には花が取り除かれているお茶のほうが高品質な場合も少なくありません。十分なリラックス効果を得るなら、できれば上質な3月摘みの1番茶に鮮花を混ぜ合わせ、ゆっくり茶葉に花の香りを吸わせてつくられた丁寧な茶葉をもとめて、ゆっくり楽しみたいですね。

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